強そうなバッグ

上司が新しいバッグを買っていた。黒色のレザー調で、オフィスや行事の日にも使えそうな、自立型のしっかりしたバッグ。吉祥寺で、三千円ほどで購入したらしい。

強そうで良いなと思った。レザーの硬めの素材は、女性にしか出せない気高さがビジュアル化されてるようで、なんだかグッとくる。「誰だか知んないけど、アタシを舐めないでよね。」と、バッグが代弁しているかのようだ。 ゾウに踏まれてもへこたれなさそうな、強めのバッグを持つ立ち姿は、勇者が伝説の剣をゲットしたかのように勇ましく凛としているが、握る手は女性のそれらしくか弱く、そのチグハグなコントラストが寧ろ魅力的である。

社会というRPGを生き抜くために、傍らでただ居続けてくれるバッグは、女性にとって最強の武器であり、最強のパートナーなのかもしれない。 私も一緒に戦ってくれる、最強で最高のバッグが欲しい。これからも生きていくために。

そして何より、硬いバッグは浮気男を殴るのに最適なのだ。 本当に、武器として使うことも出来るのである。